ボイスサンプルとは?必要な理由や作り方を紹介!
将来は声優になりたいと考えている皆さん。インターネット上で、ネット声優・ボイスコの活動をしている皆さん。そんな活動を通して、同人作品に参加したり、仕事や依頼を受け付けたいと考えている皆さん。
ボイスサンプルを録ったことはありますか?
ボイスサンプルとは、声の特徴や、どのようなキャラクターを演じることが出来るかといった演技力などを示すために収録する声のサンプルのことです。声優さんのボイスサンプルはYoutubeや事務所のページにて公開されていることもあり、実際に耳にすることもあるのではないでしょうか。
声優さんだけではなく、インターネットで活躍したいと考えるネット声優・ボイスコさんにもボイスサンプル作成はおすすめです。
その理由と、ボイスサンプルの作り方を紹介していきます。
ボイスサンプルを作成する理由
ボイスサンプルは、自分がどのような声で、どのようなキャラクターを、どのように演じることが出来るのか示す場となります。
例えば、女性であれば元気な女の子・可愛らしい子ども・優しいお姉さん、男性であれば少年・かっこいい青年・クールなおじさん、といった様々なキャラクターボイスを録音することで「自分の声や演技の幅はこの程度ある」とアピールすることが出来ます。
オーディションなどはこのサンプルボイスを通しての審査が一番始めにあることが多く、役を掴むための大切な要因となります。
ネット声優・ボイスコさんも、ボイスサンプルをいつでも聞けるようにすることで、それを聞いた依頼人から仕事を任されたりします。クラウドソーシングサイトなどを利用する際も、依頼側にボイスサンプルを要求されることがほとんどです。
ボイスサンプルは、夢や仕事に繋がる重要なものなのです。
ボイスサンプル作成のアドバイス・注意点
サンプルボイスは、短く、そして分かりやすく、自分の魅力をアピールできるような構成にしましょう。
- セリフは長すぎず、20~30秒程度で読めるものを選びましょう。
- セリフの構成を考える際は、キャラクターの声質や演技の方向性が被らないようにしましょう。
- 「自分の読みたいセリフ」「好きなセリフ」だけではなく「自分の魅力が伝わるセリフ」を選びましょう。
- ボイスサンプルは音質良く、リップノイズなどが入らないようにしましょう。録音は機材があれば宅録でも構いませんが、本気で声優を目指している方はなるべくスタジオ録音が良いでしょう。
ボイスサンプルの構成
- 自己紹介(「〇〇 〇〇です。」)
- ナレーション(2種類ほど)
- セリフ(3~4種類ほど)
この3つはボイスサンプルの構成として基本となっています。声優のオーディションでもこの3つが求められることがほとんどです。
それに加えて、
- フリートーク
- 歌
といった、セリフや演技以外でのアピールポイントをボイスサンプルで示すこともあります。自分の長所や、オーディションに求められているものを考慮した上で、取捨選択していきましょう。
ナレーション
商品紹介やニュースなど、アナウンサーのようなイメージで原稿を読みましょう。ナレーションは2種類ほど収録すると良いでしょう。
- 会社説明や商品紹介など、明るくハキハキとしたナレーション
- 町の風景紹介など、落ち着いたトーンでのナレーション
セリフ
セリフでは、自分の出来ることを目一杯アピールしましょう。
- 幼い少年/少女のセリフ
- 大人(お兄さん、お姉さん)のセリフ
- おじいさん、おばあさん、マスコット、ニューハーフのセリフ
など、それぞれのセリフで違うキャラクターを演じましょう。また、元気なキャラクター、穏やかでしっとりとしたキャラクター、嫌味なキャラクター、というようにそれぞれ声質を変えたりすることで、自分の幅を示すことが出来ます。
また、方言や外国語などが使えれば、それは大きなアピールポイントとなります。そういった自身の長所を活かしたセリフも入れましょう。
3~4種類程度選んで、録音すると良いでしょう。
その他(フリートーク・歌)
フリートークでは、ラジオのパーソナリティーになったつもりで、趣味の話や最近の出来事などを20~30秒程度で話してみましょう。ここでは、声質や演技力ではなく、自分自身の性格・キャラクター性を全面に押し出すと良いでしょう。
歌は、必ずしも必要とは限りませんが、近年ではCDデビューする声優さんも増えてきています。オーディションによっては必要なので、あるに越したことはないと思います。
また、同人声優・ボイスコさんでボイスサンプルを録るという方は、無理にフリートークや歌を入れる必要はありません。「フリートーク出来ない」「歌が苦手だ」という方は、その分セリフ演技を入れると良いでしょう。
ボイスサンプルは声優さんの名刺のようなものです。
ぜひ、素敵なボイスサンプルを作ってくださいね。